2024年12月8日日曜日

奈良2日目

 奈良県立美術館で、来年度の打ち合わせ!

2025.4/5-5/18  美術館内のギャラリースペースで展示をします。

墨の今〜をリサーチしながら、作品制作をして発表!墨が生まれた場所この奈良の地で、見てもらえること、その縁が特別で不思議です。

神様のお導きと、言うけど〜こういうことかなぁ?

奈良での3日間は晴天


2日目 学芸員さんと古梅園さんにも行ってきました!
古梅園さんといえば お花墨 が広く知られています〜
正式には、 紅花の墨(こうかぼく)➖️紅花を入れることで(赤)深い黒の墨をつくったことが、画期的なことだったそうで、この墨が普及したとのことです。今ではそれぞれの技術も上がり紅花を入れなくても、深い黒を追求したものを作れるようになり、名前もお花墨となり、この墨には紅花は入っていないようです。
紅花を入れた墨は今でも作っているとのこと。
何から何まで興味深い!


1枚板で彫刻されているお店の屋号
松煙墨をつくるために赤松を燃やして煤を取りますが、その燃やす松は根っこのほうだそうです。

油の煤を取るときに、火をつける芯になる部分ーこの灯芯の大きさで煤の粒子が変わります。
この灯芯〜イグサの中にある、ふわっとしたもので、この芯に火をつけて油を焚くことで、不完全燃焼した煤(炭素)を取ります。その煤と膠を合わせて練り上げ墨になるのだから、全ての工程で気が遠くなるほどの手間がかかっています。

↓ここで煤を取っています。上に煤を取るお皿がかぶせてありますが、20分ごとにお皿を少しずつ回転させて、まんべんなく煤が着くようにします。1時間半ほどで煤がいっぱいになりますが、この空間を2部屋1人の方が管理します。その間にイグサの灯芯を拠って、油の中に入れる芯棒をつくるので〜大変忙しい!!



↓これは、膠です!
膠の種類もたくさんあります。
牛、鹿、ロバ!!
前回ロバの膠でつくった墨を購入。ロバの膠のものは初めて〜(珍しい)まだ使っていないので、感想が書けないのですが〜^_^どんな滲みになるのだろう〜。
(勝手にラクダの膠と記憶してしまっていたけど、ロバでした)


昔は、間口の大きさで、税金が決まったので、間口は小さく、奥に長い!そのため奥からものを運ぶのが大変なため、滑車を使っていたとの事です!家屋の杉板に墨が塗ってあるのは、板目の中に墨が入り、虫がつかず、木材が長持ちするとのこと。

昔のままを今に受け継がれ、墨を造り続けている〜素晴らしいです。
佇まいもそうですが、綺麗に整い掃除されている空間に、そして、その歴史に背筋が伸びる思いでした。 
墨のことになると、力が入ってしまうー^_^




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